育児中のお母さん、お父さん、毎日お疲れ様です。

「お着替えしたくない!」「これは嫌!」「もうやだー!」
毎日続くイヤイヤに、どうすればいいか途方に暮れていませんか?
お気に入りの服じゃなければ着てくれず、食べたいものじゃなければ一口も食べない。
そんなお子さんの「困った行動」は、親にとっては本当に頭を悩ませるものですよね。
実はその「困った行動」は、お子さんが成長の証として見せている大切なサインなんです。そして、イヤイヤ期の行動の裏には、お子さんそれぞれの「目的」が隠されています。
この記事では、アドラー心理学の知見を基に、お子さんの**『タイプ』に合わせた声かけをすることで、イヤイヤを自己肯定感や自信**に変える具体的な方法をご紹介します。
この記事を読めば、イヤイヤ期のイライラを減らして
お子さんとの絆がより一層深まる「魔法の声かけ」をゲットしましょう
なぜイヤイヤ期の子どもに「タイプ別声かけ」が有効なの?

イヤイヤ期の子どもの行動は、一見するとただのわがままに見えるかもしれません
しかし、アドラー心理学では、人間の行動には必ず「目的」があると考えます
それは、イヤイヤ期の子どもも例外ではありません
子どもは、それぞれの性格や状況に応じて、自分の目的を達成するために様々な行動をとります。親がその「目的」を理解し、お子さんのタイプに合わせた声かけをすることで、子どもの心の奥底にある欲求を満たし
自信や自己肯定感を育むことができます
例えば、「注目してほしい」という目的でイヤイヤをしている子に、無視するような対応をしても、イヤイヤはエスカレートするばかり
しかし、「〇〇してくれてママ嬉しいな」と声をかけることで、満たされなかった欲求が満たされ、子どもは穏やかになります
次の章からは、代表的な3つのタイプと、それぞれのタイプに合わせた声かけの方法をご紹介します
あなたの子どもはどのタイプ?タイプ別「声かけ」の魔法
お子さんのイヤイヤ行動の裏に隠された目的を見抜き、適切な声かけで子どもの「すごい!」を引き出しましょう
タイプ1:競争タイプ~「一番になりたい!」「認められたい!」

【こんな子かも?見分け方】
- 兄弟や友達と何かと張り合うことが多い
- 「自分でできる!」と主張し、手伝われるのを嫌がる
- 褒められるととても喜び、さらに頑張ろうとする
- 負けることを極端に嫌がる
【行動の裏にある目的】
「自分は特別な存在だと認められたい」「自分には能力があると示したい」という承認欲求が強いタイプです。一番になることで自分の価値を確認しようとします。
【効果的な声かけ例】
このタイプの子には、達成や努力を具体的に認め、その子の能力や頑張りを強調する声かけが響きます。
- 「わぁ!〇〇ちゃん、一番早く準備できたね!すごい!」
- 伝わること: 「僕は認められた!」「一番になれた!」という達成感が得られ、次も頑張ろうという意欲につながります。
- 「自分でここまで頑張ったんだね!その集中力、パパは尊敬するよ!」
- 伝わること: 努力の過程を認められることで、自己肯定感が高まります。「自分はできる」という自信につながります。
- 「難しいのに諦めないで挑戦した〇〇くん、かっこいいね!」
- 伝わること: 結果だけでなく、挑戦する姿勢を褒められることで、失敗を恐れずに新しいことにも挑戦する勇気が育まれます。
【NGな声かけ】
他の子と比較するような声かけ(例:「〇〇ちゃんはもうできてるよ?」)は逆効果です。劣等感を刺激し、かえって反発心を強めてしまいます。
タイプ2:注目タイプ~「私を見て!」「かまってほしい!」

【こんな子かも?見分け方】
- 親が他のことに集中していると、わざといたずらをしたり、大きな声を出す
- 些細なことで泣いたり、大げさな態度をとることがある
- 親が構うとすぐに落ち着く
- 兄弟や友達との関わりの中で、自分に注意が向かないと不満そうにする
【行動の裏にある目的】
「自分に注目してほしい」「自分の存在を認めてほしい」という欲求が強いタイプです。注目を得るために、時に問題行動を起こしてしまうことがあります。
【効果的な声かけ例】
このタイプの子には、注目していることを明確に伝え、ポジティブな形で関わる機会を作る声かけが有効です。
- 「〇〇ちゃん、ママは今あなたのことを見てるよ。どうしたの?」
- 伝わること: 自分の存在が認められ、安心感を得られます。困った行動ではなく、言葉で気持ちを伝えようとするきっかけにもなります。
- 「わぁ!上手にできたね!ママ、嬉しいな!」(できていることに気づいて声をかける)
- 伝わること: ポジティブな行動で注目を集められたことに満足し、良い行動が増えていきます。
- 「〇〇くん、パパにお手伝いしてくれる?ありがとう、助かるよ!」
- 伝わること: 役に立てたことで達成感と満足感が得られ、「自分は貢献できる存在だ」という自己効力感が育まれます。
【NGな声かけ】
ネガティブな注目も、子どもにとっては「注目された」ことになるため、叱責ばかりでは効果が薄いことがあります。無視しすぎると、より激しい注目行動につながる可能性もあります。
タイプ3:支配タイプ~「自分で決めたい!」「思い通りにしたい!」

【こんな子かも?見分け方】
- 自分の意見を強く主張し、親の指示に従わない
- 「自分でやる!」と強く言い、手伝われることを拒否する
- 納得できないと、かんしゃくを起こしたり、頑固に拒否したりする
- リーダーシップを発揮したがることがある
【行動の裏にある目的】
「自分の力で物事をコントロールしたい」「自分の意思を尊重してほしい」という欲求が強いタイプです。自分の力を試したい、自立したいという気持ちの表れでもあります。
【効果的な声かけ例】
このタイプの子には、選択肢を与えたり、決定権を尊重したりする声かけが効果的です。
- 「〇〇ちゃん、お洋服はどっちがいい?」
- 伝わること: 自分で選ぶことで「自分で決めた」という満足感が得られ、主体性が育まれます。
- 「そうか、〇〇くんはそうしたいんだね。そういう考え方もあるね!」
- 伝わること: 自分の意見が尊重されたと感じ、安心して次の行動に移りやすくなります。無理に説得しようとすると、かえって反発を招きます。
- 「お手伝いありがとう!どうやったらもっと良くなるかな?〇〇くんの考えを聞かせてくれる?」
- 伝わること: 自分のアイデアが認められ、貢献欲求が満たされます。自分で考える力が養われます。
【NGな声かけ】
頭ごなしに指示したり、「~しなさい!」と命令したりすることは避けましょう。子どもの「自分で決めたい」という気持ちを阻害し、反発を強めてしまいます。
家族みんなで実践しよう!魔法の声かけを続けるためのヒント

タイプ別声かけは、一度試して終わりではありません。繰り返し実践することで、お子さんの中に「自分は認められている」「自分には価値がある」という自己肯定感の根っこが育っていきます。
上の画像に加えて、3つのポイントもご紹介💡
完璧を目指さない
毎日毎日、完璧な声かけをする必要はありません。できる時に意識するだけでも、必ず変化は現れます。余裕のある時に意識してみてくださいね。親御さんが笑顔になれるのも、とっても大切。
協力者を増やす
決して1人で抱え込まないで。誰かと情報共有し、一緒にお子さんのタイプや声かけのポイントを確認しましょう。笑い話にできるくらいがちょうど良い!大人の側がゆったりと構えられると、お子さんも安心します。
子どもの成長を信じる
イヤイヤ期は、お子さんが心身ともに大きく成長している証拠です。今は大変でも、この時期を乗り越えることで、お子さんはよりたくましく、そして親子の絆はより一層深まります。
まとめ:イヤイヤ期は親子の絆を深めるチャンス!

イヤイヤ期は、親にとって試練の時期かもしれません。しかし、今回ご紹介した「タイプ別声かけ」を実践することで、お子さんの行動の裏にある真の気持ちを理解し、子どもの自信とやる気を育む絶好のチャンスになります。
「うちの子はどのタイプだろう?」「この声かけで本当に変わるのかな?」と感じることもあるかもしれません。しかし、まずはできることから一つずつ試してみてください。
お子さんのキラキラした笑顔が増え、親子のコミュニケーションがより円滑になる日がきっと来ます。イヤイヤ期を乗り越え、親子の絆をさらに深めていきましょう!
お子さんの「すごい!」を引き出す魔法の声かけ、今日からぜひ実践してみてくださいね。
