考え方

🥕【勉強へのやる気×超有名心理学】マズローの欲求5段階説

こんにちは〜とと丸です!

今回は、有名な『マズローの欲求5段階説』と、子供の勉強へのやる気について記事にしました。自己理解や大人対大人にも応用可能だと思うので、ぜひお読みください。

記事作成理由

どうすれば子供は勉強にやる気が出るのか

永遠のテーマとも言える問いの答えに、にじり寄れるのではないかと思い、記事にしました。ご飯を食べる、身の安全を確保する、お友達と繋がる。。。といったように、人がもつ欲求にはある規則性があります。

結論としては「お子さんの様子をじっくりみて付き合っていく」に尽きます。ですが、なぜそれが必要かを意識して書きました。

マズローの五段階欲求って何❓

  • 心理学者のアブラハム・マズローさん(1908~1970)が考案
  • 「マズローの欲求五段階説」「自己実現理論」などと呼ばれることもある
  • 人間の欲求には、「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求(所属と愛の欲求)」「承認欲求」「自己実現欲求」の5段階が順序性をもって存在する
  • 生理的欲求から順番に、ピラミッドのように構成されていると捉える心理学理論
  • 低次の欲求が満たされると、1つ上の欲求をもつようになる

①生理的欲求

②安全欲求

③社会的欲求

④尊厳欲求

⑤自己実現欲求

この5つから成ります。この5つの詳しい内容は後述します。ここで大切なのは、

欲求には順序性がある

ということです。生理的欲求が満たされると安全欲求をもつ。それが満たされると・・・といったように、より低次のものから順番に満たしていくことが大切です。日本にも古くから『衣食足りて礼節を知る』という言葉にみられるように同じような考え方は感覚的に皆さんもおもちだと思います。

じゃあ「賢くなりたい」「勉強で良い成績を取りたい」という欲求は、どこに位置するのでしょうか

答えは④承認欲求です。もちろん例外はあります

  • ①や②の欲求において「勉強は生死や安全と同じくらいの重みがある❤️☠️」と考えているお子さんがいるかもしれません
  • ③の欲求において「塾のお友達と仲良しで、勉強が関わりのツール👫」というお子さんが
  • ⑤の欲求において、「もっと賢くなって学者さんになりたい✏️📖」と願うお子さんがいるかもしれません

など、レアなケースもありますが、日本の公教育においては「誰かから認められたい」という欲求が勉強を頑張る動機になりかねます。

話が少し逸れてしまいました

大事なことだからもう1度言います

とと丸

欲求は、下から積み上げる

です。

5段階の欲求を1つずつみてみよう👀

1:生理的欲求

  • 人間が生存するために必ず必要なものに対する欲求であり、ピラミッドのもっとも低次元にある欲求
  • 空気、水、食べ物、睡眠、衣服など
  • 例えば子供が不機嫌になる理由だって、先ずは「お腹がすいた」「眠い」などですよね

2:安全欲求

  • 暴力や飢えなどにさらされない安全な暮らし、経済的安定性、良い健康状態の維持など、不安を感じない安全な状態を維持したいという欲求
  • 健康状態、情緒的な安全、暴力を受けない、経済的に安全、などの状態です
  • 誰だってそうですが、いつ危険な目に遭うか分からない状態で、お勉強になんか集中できません。むしろ、生き残る方法を見つける方を考えるのが、生き物として最優先事項ですよね

3:社会的欲求

  • 「愛と所属の欲求」とも言われる
  • 家族や組織など、何らかの社会集団に所属して安心感を得たいという欲求
  • 集団内で果たせる役割があるという感覚、その集団=社会に受け入れられている所属欲求が満たされないと孤独感や不安を感じたり、人によってはうつ病などの原因になったりする。
  • 地域社会、企業、宗教・政治団体、専門組織、サークル、ネットコミュニティ、家族、友人
  • 「自分にはこの集団内で果たせる役割がある」という感覚(自己有用感)や、その集団(社会)に受け入れられている所属欲求が満たされないと孤独感や不安を感じたり、人によってはうつ病などの原因になったりすることがあるそうです。物理的なものではないですが、健康とも関わる非常に重要な欲求ですね。
マズローさん

人間は社会的集団の中で所属感や受容感を求める欲求を持っており、規模の大きさをとわず集団の一員であると感じられることが重要だ

とと丸

↑このようにマズローさんも言っていたそうです。

4:承認欲求ここ注目です👀)

承認欲求には2種類ある

  • 単に集団に所属するだけでなく、自分のいる集団の中で高く評価されたい、自分の能力を認められたいという欲求
  • 「低位の承認欲求」と「高位の承認欲求」の2種類がある
承認欲求内容具体例
低位の
承認欲求
注目されたい・その集団の中で
褒められたか

先生や友達に褒められる
テストで良い点をとる
SNSでイイねをもらう
▶︎褒められたい
高位の
承認欲求
他人からの賞賛ではなく、自分自身に
対して満足のいく評価ができるか
めあてが達成できる
目標にしている点数をとる
イメージ通りのことができた
▶︎自分の目標を達成したい
低位の承認欲求と高位の承認欲求

低位と高位のメリット&デメリット

こういう仕組みだったんですね。低位、高位という名前から少し「ウッ」となる方がいたらごめんなさい。一歩進んで考えてみましょう。

「子育てにおいて、よりやる気が出るのは低位と高位のどっち❓」と考えた時

私の答えは「どちらとも言えない」です

低位承認欲求のメリット・デメリット

  • メリット⭕️褒めてもらえて嬉しい。目標がある意味では具体的。
  • デメリット🔺本当は良い成果だとしても、褒めてもらえるかどうかは相手次第

高位承認欲求のメリット・デメリット

  • メリット⭕️自分が満足するまで止まることは無い。また目標が達成されれば満足できる。ドーパミン効果で、一つ上のレベルを目指しやすい。
  • デメリット🔺実現可能な目標にしないと、達成までの期間が長すぎる場合がある。

少年マンガの主人公や世の中の成功者を例に考えるとイメージしやすいですね。あの有名な海賊🌊も、宇宙一の戦闘民族🐉も、みんな周りからのイイねが欲しくて頑張っているのではなく、自分の夢のため、強くなるため、自分の決めた道を曲げずにまっすぐ進み続ける🥷からこそ魅力的で、更なる成長や成功を遂げるのです。そんな人だと思わず「イイね👍」より「元気」をあげたくなっちゃいますよね(出典:集英社「ONE PIECE」「ドラゴンボール」「NARUTO」)

ここで大切なのは、「お子さんをいち早く高位の承認欲求に目覚めさせる」

ということではなく

「今のお子さんの状態に合わせて働きかける」ということです

「100点取ったの❓よく頑張ったね♫」「一生懸命勉強してたもんね。カッコいいな〜」などとお家や周りの人から言われたら絶対にモチベーションはアップしますし、「あなたの目標は〇〇なんだね。応援しているよ!」という声はきっと、あと一踏ん張りの力につながります。

承認欲求のまとめ
  1. お勉強は生理的欲求、安全欲求、社会的欲求の上に成り立つ承認欲求がカギ🔑
  2. 承認欲求には低位と高位のものがある
  3. 低位の承認欲求▶︎集団の中で褒められること
  4. 高位の承認欲求▶︎自分の描いた目標を達成できること
  5. 低位・高位問わず、メリットとデメリットがある
  6. その状況に合わせた声かけがめちゃくちゃ大切

5:自己実現欲求

  • 自分の潜在能力を発揮し、自分がなりうる最高のものになりたいという欲求
  • スポーツや音楽の世界で成功したい、出世して社長になりたい、理想の家庭を築きたいほか、人によって方向性や目指す大小は異なりますが、自分の能力を生かして成長し続けたい欲求
  • 理想の家庭、自分の才能の最大限の発揮、目標達成のための努力
  • 「理想的な自己イメージ」と自分を一致させたいという願い

こうして振り返ると、高位の承認欲求と非常に似ていますね。それぞれの欲求が別立てではなく、「これができたから次」「次ができたからその先」と、生理的欲求から順に繋がっていることがよく分かります

良くも悪くも人間の欲は留まることがないんですね。

6:6つめの欲求

実は6つめの欲求があります

自己超越欲求

といって、自己実現を果たした先に、「自分」という主語を超越して「みんなが」「社会が」というレベルでの理念や目標を果たしたくなるという欲求が生まれるということです

寄付や慈善活動、世の中全体をよくしようとする企業理念などがその例ですね

ただこの境地に至るのは、自己実現欲求を満たした人全てという訳ではなくその中のごく少数の人だとも言われています。もしかしたら、あなたの周りにもいるかもしれませんね。

子育てに活かすには❓

  1. 生理的欲求から順に、焦らず満たしていく
  2. 年齢、行動・発言の様子などからお子さんが今、主にどの欲求が強いのかを考える
  3. 現段階で最も強い欲求を満たせるように応援・支援する
  4. 「じっくり付き合う」「じっくりお子さんを見る」。作業は簡単でも最も根気が必要で、且つ重要なことだと思います。

ハマると強い高位承認欲求

ここまでマズローさんの欲求5段階説を使って解説してきましたが、「結局1人の親として、自分ならどうしていきたいのか」をお伝えします。それは・・・

熱中できるものを作る🔥

ということです

先ほどの「高位の承認欲求」は子供本人が熱中して「できるようになりたい!」という目標達成への欲求

言い換えれば「ハマる」ということです

  1. 子供が好きなものにハマるorハマるものが無いか刺激する
  2. はじめは誰かに褒めて欲しいという欲求でも、ハマり続けることで先述の「高位の承認欲求」、つまり自分自身の、内発的な動機によって頑張る
  3. 同じものでも、別のものに移り変わっても「ハマる▶︎頑張る」という経験が蓄積される

この『熱中できるものを見つけて頑張る』ということの習慣化は、子供の頑張る力(非認知能力の1つ)など、大きな財産にもなるはずです

非認知能力についてはこちらをチェック🔻

また今回は書きませんが、実は何かを頑張って成功すると、脳内でドーパミンという快楽ホルモンが分泌されます。これには①強い幸福感と②「もっとできるようになりたい」と思わせる効果があります。

科学的な側面からも、「熱中する体験」というのは重要なんです

まとめ

最後までお読みくださりありがとうございます

今回の結論も、ありきたりで「子供が今どうなっているのかじっと見て、どうするか決める」ということでした

結論はありきたりですが、「なぜそうするのか」という根拠の部分にアプローチできたのではないかと思います

「100点取ってこの人に褒めてもらいたい!」「応援してくれているし、この目標は達成したい!」と思わせられたらこっちのものです

できればその先の、自分で目標を決められる子になって欲しいところですが、それも一つずつ段階を追っていくものなのでしょう

曇りなき眼で見定め、決める

出典:スタジオジブリ「もののけ姫」

流石にこのアシタカヒコの領域まで至るにはかなりの修練を必要とするでしょうが、私もじっくりと子供たちを見定めて、どうするか決めようと思います

最後にまとめを貼っておきます。

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